私達は、様々な情報を五感を通じて収集しています。五感とは、視覚(目)、聴覚(耳)、味覚(舌)、嗅覚(鼻)、触覚(皮膚)のことですが、特に大切なのが視覚です。
『見る』と言う動作はカメラと同じで、光の調節とピント調節によって行われています。見たものが光として角膜〈黒目〉から入ると、角膜の虹彩〈茶目〉の中にある瞳孔(どうこう)が開閉を行い光の量を調節します。
さらに毛様筋(もうようきん)が伸縮することで、水晶体が厚みを変え、光の屈折を調節しながら焦点(ピント)を合わせ、網膜に映し出します。これが視神経を通じて脳に伝わり、情報として認知されるのです。
私達が得る情報の80%が目から入ってきていると言われているように、実際、目を閉じて生活することは大変不便です。情報を得るための入り口となっている眼球はわずか24mmの小さなものですが、生活の中で果たしている役割は大きく、生命維持には欠かせないものなのです。
また、目の周りにあるまゆげやまつげは目の中に異物が入りにくくする役目があり、まぶたを開閉する(まばたき)ことで涙が眼球に潤いを与え、異物を流したり、乾燥を防いで目を守っているのです。