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目の病気|緑内障

体内の栄養や代謝物は、血管を流れる血液によって運ばれていますが、角膜、水晶体には血管がありません。しかし、栄養を必要とするため、これらの組織に栄養を送っているのが、房水です。

毛様体で作られた房水は後眼房を通り、水晶体や角膜に栄養を与え、代謝物を運びながら隅角のシュレム管から流れています。この房水の出入りによって、眼圧は正常に保たれています。

緑内障は、この房水の流出がうまくいかず、眼圧が高くなり、視神経や網膜に障害が起こることです。生まれつき隅角に支障がある先天性緑内障(牛眼)や糖尿病、ステロイド薬の投与、外傷、ぶどう膜炎による続発性のものがあります。

<開放隅角緑内障>
隅角は塞がっていないのに、房水の排出機能が滞ってしまい、眼圧が上がり起こります。進行が遅いため、自覚症状がないので、気づいたときには視覚障害がおこり、放置すると、失明してしまいます。

緑内障は、眼圧が上がる疾患だと考えられていましたが、最近は開放隅角緑内障の中でも、眼圧は正常(10−20mmHg)であるのに、視野異常や視神経乳頭が起こる正常眼圧緑内障が多くを占めています。原因は不明ですが、血液の循環障害が考えられています。

<閉塞隅角緑内障>
もともと房水が流れる出入り口(隅角)が狭く、そこが完全に塞がってしまい、眼圧が上昇します。急性は、眼圧が急激に上昇するので、激しい眼痛や頭痛、嘔吐が続き、放置すると失明に至ります。慢性は、自覚症状がないので気づいたときには視力の低下などが見られ、視神経や網膜に異常が起こります。

<診断>
緑内障は、早期に発見すれば失明を防ぐことが出来ます。しかし、緑内障は自覚症状がないので、自覚症状が現れる頃にはかなり進行しています。そこで40歳を過ぎたら年一回の検査をすることが必要です。

検査には眼底検査、眼圧検査、視野検査、隅角検査、細しょう灯検査、負荷検査があり、視神経乳頭陥凹、高眼圧、隅角の状態、視野を調べます。