喉は鼻からの通路と口からの通路が交差したところで、咽頭と喉頭に分かれます。咽頭は、咽頭扁桃〈アデノイド〉、口蓋扁桃(こうがいへんとう)、舌根扁桃(ぜっこんへんとう)などリンパ組織の集まりで、細菌やウイルスが侵入してくると、喉の粘膜とともに防御する免疫系の役割があります。
扁桃腺というのは口蓋扁桃の事で、免疫系に異常がおこると抵抗力が低下し、炎症をおこします。また、他にも発声の際に鼻腔に空気がもれるのを防いで、食べ物が入ってきたときも鼻の方へ行かないように働きかけます。
喉頭の主な役目は発声です。喉頭には声帯があります。声帯は普段閉じてますが、肺から上がってきた空気で声帯を押し上げて、また閉じます。これを繰り返すことでおきた振動が声となってでるのです。また、異物や細菌などが侵入してきたときも、声門を開けてそれらを外に排出する働き〈咳〉があり、食べ物が下りてくると、声帯を閉じて食べ物が気管に入るのを防ぎます。