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膵臓の働き

膵臓は胃の後ろ側にあり、十二指腸にくっついた状態で細長い形をしています。十二指腸側から膵頭部、体部、尾部に分かれており、重さは約80gです。膵臓の働きは大きく分けて2つあります。

(1)外分泌…膵臓は膵管から十二指腸に膵液を分泌しています。膵液は弱アルカリ性なので、胃酸を中和させ、消化物をアルカリ性にします。また、でん粉を分解するアミラーゼ、たんぱく質を分解するトリプシン、脂肪を分解するリパーゼなどの消化酵素を含んでおり、食物の消化を助けています。

(2)内分泌…膵臓には内分泌細胞が島状に集まったランゲルハンス島があり、インスリン、グルカゴン、ソフトスタチン等のホルモンを産生しています。インスリンは血糖値の上昇を防ぐホルモンで、β細胞から分泌されます。

インスリンは細胞の受容体と結合すると、〈インスリンが鍵で、細胞の受容体が鍵穴のようなもの〉血液中の糖分〈ブドウ糖〉を取り込んで分解し、活動のエネルギー源にしたり、残りを脂肪やグリコーゲンとして貯えます。インスリンの分泌に異常が起こると、分解されないまま血中に糖分が溜まり、血糖値が上昇します。

グルカゴンは逆に血糖値が下がるとα細胞から分泌され、グリコーゲンをブドウ糖に戻し、脂肪とともに血中に流し、活動エネルギーに変えます。ソフトスタチンはこれらのホルモンの産生や分泌を抑制し、消化管からの吸収の抑制を行っています。