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更年期障害 エストロゲンとの関係

更年期を迎えると、卵巣の機能が低下します。もともと卵巣は、「エストロゲン」という女性ホルモンを分泌してますが、卵巣の機能が低下すると、エストロゲンの分泌量が段々少なくなっていきます。そこで何とかエストロゲンを出そうと、今度は脳が刺激ホルモンを分泌させます。

最初のうちは、この刺激ホルモンによってエストロゲンも分泌しますが、徐々に分泌量は減り、最終的には分泌しなくなります。ですが、まだ刺激ホルモンはエストロゲンを出そうと分泌し続けるのです。この様なホルモンのバランスの崩れが自律神経の失調をきたし、更年期にさまざまな症状が現れるのです。

症状は人それぞれ現れ方が違いますし、日によっても症状が違うこともあります。また、体感もあまり感じない方もいれば、ツラく感じられる方もいます。この症状が日常生活に支障をきたす程、酷いものを「更年期障害」と云います。(軽いものは「更年期症状」と云います。)病院の先生に診てもらって、更年期障害と診断されるのは全体の2〜3割だそうです。

<更年期(閉経)とは>
更年期と云われる時期は、閉経の前後5年を合わせて10年間位を指すようです。閉経とは、最後の月経が終わってから1年間、まったく月経がなくなってしまった状態を云います。日本女性が閉経を迎える平均年齢は45〜56歳と云われてますので、大半の方は40〜61歳の間で更新期に入るのではないでしょうか。

<症状>
有名なものでは、ほてり、のぼせ、イライラですが、他にも疲労倦怠感、ウツ、皮膚の乾燥、頭痛、性交痛、骨粗鬆症などさまざまです。

<治療法>
1.やはり、症状がつらい場合は病院に行って診察を受けましょう。では、病院にかかる場合、どの科に行けばいいのか悩みがちですが、かかるとすれば婦人科です。とは云っても、その病院が更年期障害の治療分野を得意としているか分かりません。病院にかかる前に更年期の治療が得意かどうか問い合わせてみてください。そこがダメでも、得意な病院を教えてもらうのも良いと思います。婦人科以外でも、今はまだ数は少ないですが、「更年期外来」「女性外来」という専門外来があります。文字通りどちらも専門的なので、通院出来そうな距離にあればそちらをお勧めします。

2.副作用の心配もなく、自然なものといえば漢方薬。症状は同じでも、体質によって使う漢方が違ったりするので、専門知識のある信頼できる所で処方してもらいましょう。病院でも漢方薬を処方する所があります。

3.あと、自分で出来るものを紹介します。
・ストレスを発散させる、リラックスする(意識して、深呼吸するのも効果的です)。
・軽い(←これが重要です)運動をする。ここで2つ挙げましたが、とにかく「気分転換」をする事なのです。自分にあった気分転換の方法を見つけましょう。