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男性更年期障害 テストステロンとの関係

更年期障害は女性のみがかかる病気だと思われてきましたが、ここ最近、男性でも更年期障害にかかるという事が分かってきました。ここ最近と云うだけあって女性と比べ、男性の場合はまだ良くわかってない事もあるので、ここでの説明は女性との比較が多くなっています。

では原因ですが、女性同様にホルモンの分泌量の低下によるものとされています。そのホルモンとは、精巣から分泌している「テストステロン」というものです。要因の一つとしては、加齢によるものです。テストステロンは加齢すると共に徐々に緩やかに減っていきます。

そして別の要因としては「ストレス」と「運動不足」が挙げられます。強いストレスを感じたり、運動不足だとテストステロンの分泌が減少しがちになると云われています。これらの要因によってテストステロンの分泌が減少し、更年期障害の症状が現れると云う訳です。

ここで注意しておきたいのが、40歳前後位から症状が現れると云われている「ミッドライフ・クライシス」(中年の危機)です。症状はとても更年期障害に似ており、冒頭でも云った通り「男性更年期障害」はまだ認知度が低い為、間違われ易いものです。

因みに原因の違いは、更年期障害は「ホルモン分泌の減少」に対し、ミッドライフ・クライシスは「精神的なもの」と云われています。

<更年期>
女性の更年期は、「閉経と迎える前後5年を合わせた10年間の期間」の事を云います。では、男性の更年期は?と云うと、「ホルモンの分泌が少なくなる期間」と、曖昧です。

勿論、女性も「ホルモンの分泌が少なく期間」ではありますが、「閉経」いう目に見える身体の変化があるので女性は「もしかして更年期なのでは?」と気付きやすいのではないでしょうか。

一方、男性は女性にあたる「閉経」の様な分かりやすい身体の変化がありません。男性ホルモンであるテストステロンの分泌量は20歳がピークで、それから徐々に減少していきます。分泌の減少量は個人差が大きい為、更年期の症状が現れる年齢がまちまちです。その為、男性の更年期は、一概に年齢だけでは分からないと云う訳です。

<症状>
女性と同様の症状で有名なものでは、ほてり、のぼせ、イライラですが、他にも疲労倦怠感、ウツ、皮膚の乾燥、頭痛、骨粗鬆症などさまざまです。男性特有の症状としては、性欲低下、ED(勃起障害)、頻尿、残尿感、尿切れの悪さが挙げられます。

ですが、男性に現れる顕著な更年期症状として「ウツ」が挙げられます。勿論、女性にもありますが、なぜ男性の方が多いのでしょうか?

男性ホルモン「テストステロン」は徐々に減っていく為、身体の変化に気付きづらく、「最近、疲れが取れにくくなったなぁ」とか「最近、だるいなぁ」と感じても単に「年のせい」と思い、そのまま放置してしまった結果、段々やる気や気力が無くなってしまって、とうとう「ウツ」になってしまったという事が多いようです。

<治療法>
まずは、下記の事があげられます。
1.ストレスを発散させる。
2.規則正しい生活、バランスの良い食事をする。
3.適度な運動をする。
ですが、更年期の症状がつらい場合は我慢せず、やはり病院にいって治療してもらいましょう。

女性であれば「婦人科」や「更年期外来」がありますが、男性の場合はどうでしょう。まだまだ数は少ないですが、男性更年期の外来を設けている病院もあります。通院出来る範囲にその様な病院があるかどうか調べてみてください。では、身近な所に専門外来がなかった場合は、どうしたらいいでしょうか。その場合、症状によって受診する科が変わります。

頻尿、残尿感、ED(勃起障害)と云った症状であれば、泌尿器科を受診します。男性が年を取るにつれかかり易くなる病気の一つに「前立腺肥大」があります。前立腺肥大の症状も、頻尿や残尿感が挙げられますので、検査を受けてみましょう。

「何だか疲れが取れない」、「だるい」と云った症状であれば、『内科』を受診します。年を取るにつれ、生活習慣病だけでなく他の病気を発症するリスクが高くなる為、異常や病気がないか、検査を受けてみましょう。これらの検査の結果に問題がないのであれば、『心療内科』。それでも分からないのであれば、次に『神経精神科』を受診してみましょう。

冒頭でもお話した様に男性でも更年期障害にかかるという事は、ここ最近分かってきた事です。現状として、病院の先生の中でも、この病気について理解や認識がないという事があると思います。男性更年期障害の治療をしているかどうか聞いてみる、先生に相談して別の病院を紹介してもらう、・・・など、こちらから先生に色々尋ねてみるのも大切な事だと思います。