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健康食品 - 葉酸

葉酸とは、ビタミンB群の一種で、造血作用を持つ水溶性のビタミンです。緑黄色野菜、レバー、牛乳、卵、豆類などに含まれており、細胞の分化や増殖に必要な栄養素です。

葉酸の発見は、サルやヒナ鳥のエサの中に、貧血を起こす物質が含まれていることがわかり、その症状が、酵母(抽出物)や肝臓(抽出物)を与えると治ることから、それぞれをビタミンM、ビタミンBcと名づけました。

その後(1941年)ほうれん草に含まれる乳酸菌の生育因子にラテン語の葉を意味するfoliumから葉酸(folic acid)と名づけられ、それまでに発見されたビタミンM、ビタミンBcも葉酸と同じものだと言うことがわかりました。

葉酸は、DNAの合成やDNAの正確なコピー作業にも必要です。DNAがミスコピーされた場合は酵素の働きで修正されるようになっていますが、その酵素の働きを助けているのが葉酸です。葉酸が不足すると、ミスコピーがそのままになり、正常に機能しない細胞が作られてしまいます。

しかし、日本人は、葉もの野菜を普段の食事で摂っているので、あまり不足することはありませんが、妊娠中の女性は優先的に胎盤や胎児に栄養が運ばれるので、葉酸も不足してしまいます。

妊娠初期は特に胎児の細胞増殖が活発に行われるので、この時期に葉酸が不足していると、胎児の脳神経に影響し、二分脊椎や無脳症などの神経官閉鎖障害を引き起こす可能性が高くなると言われています。

また、葉酸はビタミンB12とともに造血ビタミンとして赤血球の生成に関わっており、欠乏すると赤血球が減少して貧血を起こします。最近では、動脈硬化や脳梗塞などにも関わっていることがわかっています。

葉酸は妊娠以外にも喫煙やアルコールなどで減少するので、摂取が必要ですが、熱に弱く、吸収しにくいのが弱点です。2000年に厚生労働省は、一日に必要な葉酸の量を成人の男女200μg、妊娠中の女性400μgと定め、WHOも一日400μg必要であると正式に発表しています。

<効能・効果>
妊娠中に葉酸が欠乏していると、脳の形成に異常が起こり、流産や死産につながる場合もあります。葉酸は脳神経の形成が正常に行われるよう働きかけるので、十分な葉酸を摂ることで、二分脊椎や無脳症などの神経閉鎖管障害が起こる可能性を低くすることがわかっています。

また、ビタミンB12とともに造血ビタミンとして、赤血球の生成に必要不可欠です。DNAの合成にも関わっており、欠乏するとDNA合成障害を起こします。骨髄中の細胞分裂がスムーズに行われなくなり、赤血球数の減少や巨大な赤血球を作る原因となって、巨赤芽球性貧血を招きます。

さらに、体内にはホモシステインというアミノ酸が増加することが報告されています。葉酸はたんぱく質の合成に必要なメチオニンという必須アミノ酸の働きを助けていますが、メチオニンが代謝されるときに肝臓でホモシステインというアミノ酸が作られます。

正常に代謝されるとホモシステインは、有害になりませんが、正常に代謝されなかった場合、ホモスシステインは血中に増え続け、悪性アミノ酸となり、動脈硬化などの原因となっています。葉酸は、ホモシステインが有害になるのを防ぐ他、胃腸や、粘膜、皮膚を強化する作用もあります。