シャンピニオンとはフランス語で、学名をアガリクス・ビスポラスといいますが、制ガン作用をもつキノコとして知られているアガリクス・ブラゼイ・ムリルとは同じハラタケ科に属する仲間です。
アガリクスといっても30種類ありますが、効能は少しずつ異なります。英語ではマッシュルーム、和名はツクリタケです。日本ではマッシュルームの名で馴染んでいますが、実はマッシュルームが日本に伝わったのは最近のことです。
古代ローマ時代から食用として食べらていましたが、17世紀にフランスで栽培されるようになり、日本には森本彦三郎氏によって伝えられました。森本氏は、18歳の時キノコ栽培の話を持ちかけられ、興味を持ち栽培法を学ぶ為に渡米しました。
当時ヨーロッパを中心に行われていたキノコの栽培法というのは明かされていなかった為、栽培場で働きながら勉強し、明治45年に栽培に成功しました。その後、フランスの細菌学者から胞子培養などを学び、日本に帰国後大正10年に栽培に成功したのです。
当時は海外から輸入していた種菌を日本で造ることも可能にしたのです。シャンピニオンとはこのマッシュルーム(シャンピニオン)から抽出したシャンピニオンエキスのことです。世界9ヶ国で特許を取得している機能性消臭素材で、病院などでも利用されています。
もともとは消臭効果があることから、加齢に伴う口臭・体臭・便臭の改善として老人介護などに利用されていました。
シャンピニオンエキスには、生のマッシュルーム(シャンピニオン)を食べても得られない効果があると言われ、消臭成分以外にも、アミノ酸、多糖類、核酸、ミネラル(特にカリウム)などが含まれており、細胞の新陳代謝を促進させるビタミンB2が多いのも特徴です。これらは、キノコ特有の成分で、コレステロールの減少、血圧降下作用があります。
<効能・効果>
通常、腸内は善玉菌の働きで弱酸性に保たれていますが、ストレスや食生活が乱れると腸内の血行が悪化し、殺菌能力が低下します。そうすると、悪玉菌が増殖し、弱アルカリ性になるので、悪臭のもとになるアンモニア、アミン、メルカプタン、インドール、硫化水素などの有害物質が異常発生します。
これらが血液中に吸収され、肺に運ばれ息と出たり、汗と一緒に出ると体臭や口臭となるのです。また、血液中に溜まるとNK細胞の活性を抑制し、免疫力が低下するので、ガンを引き起こしたり、肝腎臓機能の低下、動脈硬化、肌荒れなどの原因となります。
シャンピニオンの成分には、腸内での有害物質の異常発生を防ぎ、悪臭成分を中和させる働きがあるので、これらの症状を改善し、汗や息や便と一緒に出てこないようにします。また、血液を浄化する作用があり、免疫力を高めたり、胃潰瘍や胃腸症状の原因と言われているピロリ菌の増殖を抑制します。
浄化と同時に血液中のアレルギー関連物質や過酸化物質を中和させ、アレルギー症やガン、老化の進行をはやめる活性酸素を抑えます。シャンピニオンは腸内環境を整え、腸内ガスの発生を抑制し、便臭をなくすだけでなく便秘や下痢などの症状にも効果的です。