世界中に350〜400種類生息していると言われているサメは、極めて高い生命力を持ち、エイやシーラカンスと共に4億年も昔から姿を変えずに生きてきました。サンマやイワシなど、ほとんどの魚が硬骨魚なのに対して、サメは軟骨で体を支えている軟骨魚です。
サメ軟骨は高級食材であるフカヒレなど食用としても利用されていますが、様々な効果が明らかにされています。サメは、怪我をしてもすぐに治り、ガンや感染症などの病気にも極めてかかりにくいと言われています。これには、サメ軟骨に含まれる「ムコ多糖」が大きく関係しています。
サメ軟骨の成分は、ほとんどがコラーゲンなどのたんぱく質やカルシウムですが、「ムコ多糖」は一般的にネバネバ物質と呼ばれているもので、免疫力を高め、ガン、関節炎、成人病、老化防止などに効果があるといわれています。
また、「ムコ多糖」には『血管新生』阻止作用があります。『血管新生』とは、既に存在する血管から、増殖する為に酸素や栄養を受け取る新しい血管を作り出すことです。血管新生は怪我をして傷が治るときや妊娠時に起こっています。
しかし、ガン細胞が増殖する為にも正常な細胞と同じように酸素や栄養が必要になり、血管新生を起こすのです。ガン細胞はまず信号を送り、新しい血管を作ります。そして、栄養を取り入れることによって進行をはやめるのです。その他の病気でも血管新生が確認されています。
ですから血管新生を抑える事は、病気の進行を抑えるためには、必要なことなのです。サメ軟骨の有効成分を効果的に摂取するには生が望ましいとされていますが、生は独特の臭いがあり、保存も困難です。加熱処理をすると効果が落ちるので、最近では技術も進み、様々な工夫がされています。
<効能・効果>
サメ軟骨の有効成分であるコンドロイチン硫酸が、ガンなどの病気の進行をはやめる原因となる「血管新生」を阻止し、成長、増殖を防ぎます。
更に人間の細胞と細胞の間に存在することによってスポンジのような役割をし、水分や栄養を含 み与え、本来人間が持つ自然治癒力を高めたり、免疫力を増強し病気にかかりにくくします。またカルシウムに関わる骨の成長などにも効果があり、加齢と共に筋肉が衰え弱った関節や靭帯に弾力や、強度を与えます。
骨と骨の潤滑的な役割をするので骨粗鬆症の防止やリウマチ、関節炎、腰痛、神経痛にも有効です。コラーゲンには皮膚、頭髪、目、骨の老化を防ぐ効果がありますが、サメ軟骨はビタミンAの生成を促し、ビタミンCの体内有効率を高め、コラーゲンの生成を助けます。
生成されたコラーゲンはコンドロイチン硫酸と関わることで効果を高め、肌を健康にし美肌効果も得られるのです。豊富なミネラルからも多くの効果が期待できます。