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健康食品 - 卵黄油

卵黄油とは鶏卵の黄身だけを弱火にかけ、長時間(1〜2時間)かき混ぜると、だんだんと黄身がぼろぼろになり、黒くて粘りのある油がでてきます。焦げた黄身を取り除いたこの油が卵黄油(または卵油)です。

卵黄油は奈良時代から利用されており、日本では民間療法として伝えられてきたものです。しかし、全国に普及するようになったのは最近の事で、大正14年に発行された築田多吉氏の著書「家庭における実際的看護の秘訣」の中で、卵黄油の有効性が紹介されてからです。

当時この本は”赤本”と呼ばれ、1600版以上版を重ね、一家に一冊、家庭の必需品とも言われる医学書だったのです。卵黄とフライパンさえあれば、健康に良い卵黄油が作れるということで、昔は、家庭で時間をかけて手作りされていました。

しかし、家庭で普通のフライパンで卵黄油を作ろうと思っても少量しかできません。それにも関わらず、利用されてきた貴重な健康食品なのです。その原料となっている卵ですが、卵は食べ過ぎるとコレステロールが増えると、よく聞きます。

コレステロールの量は多く含まれていますが、コレステロールには善玉と悪玉があり、卵を食べ過ぎたからといって必ずしもコレステロールが増えるとは限りません。もちろん、高コレステロール食品を多くとっている人や、コレステロール値が高い人は控えなければいけませんが、卵が直接コレステロールを高めているものではありません。

しかも、卵黄油は、卵黄を長時間火にかけ、卵黄から抽出したものですので、成分も変化しており、逆に卵黄油に含まれるレシチンにはコレステロール下げる作用もあります。

<効能・効果>
卵黄油には、レシチンが豊富に含まれています。レシチンは、正式にはホスファチジルコリンといい、コリンや不飽和脂肪酸などで構成されており、体内のすべての細胞に存在し、細胞膜を構成している成分のひとつで、健康を維持するために重要な役割をしています。

卵黄油に含まれる卵黄レシチンは、水と油を混ぜ合わせる乳化作用を持ち、マヨネーズはこの特性を生かして作られています。体内で、水溶性のものと脂溶性のものが乳化作用によって溶けあうことによって、細胞に栄養分を取り入れたり、老廃物を体外へ排出する働きがスムーズに行われます。

栄養分を摂取して、新陳代謝を活発に行い、血液の流れを良くするので、冷え性、腰痛、肩こりの改善に役立ちます。乳化作用によって、コレステロールや脂肪の沈着、蓄積を防ぐので、高コレステコール、肥満の防止にもなります。

不足すると、細胞の働きが低下し、病気を引き起こしやすくなり、特に、レシチンが多く存在している脳や肝臓の機能は影響を受けやすいところです。高齢化の悩みのひとつ、アルツハイマー型痴呆症の場合、脳内の神経伝達物質であるアセチルコリン数が減少していることがわかっています。

卵黄油を摂る事で、卵黄レシチンが脳内に入り、アセチルコリンの増加に役立つことがわかっています。他にも若返りのビタミンと言われるビタミンEが含まれているので、老化防止や肌荒れにも効果的です。