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健康食品 - モロヘイヤ

モロヘイヤはシナノキ科コルコルス属に属する一年草です。学名はCorchorus olitoriusで、和名はタイワンツナソ、シマツナソです。ツナソ(綱麻)とは、繊維素材となるもので、ジュート麻の仲間です。

ジュートとは黄麻を水に浸して、茎から繊維を削ぎ、乾燥させたもので、コーヒーなどをいれる袋の材料として利用されています。モロヘイヤの語源は古代エジプトで、重病にかかった王様が、モロヘイヤをスープにして飲んだところ回復したことからアラビア語のムルーキーヤ=「王家の野菜」に由来しています。

原産地はインドと言われており、エジプトを中心とする中近東地方で栽培され、この地方の人々は昔からモロヘイヤをスープなどに利用していました。高温の熱帯地域で栽培され、比較的乾燥した地帯で育つ植物です。2m位まで成長し、秋になると黄色い花を咲かせます。

葉は楕円形で、葉の縁がのこぎり刃の様にギザギザしており、さく果(他で言う果実のこと)は、円筒形で、オクラのような形をしています。モロヘイヤが日本に伝わったのは1980年頃ですが、緑野菜でも栄養価が高いといわれるほうれん草よりも、優れた栄養成分を含んでいるということで、健康野菜としてすぐに普及しました。

モロヘイヤは日本全国で栽培されていますが熱帯地方の野菜なので、暑さには強いものの寒さには弱いので、ハウス栽培を行う生産者が多く、露地栽培で季節野菜として出されるものと共に、乾燥させると年中利用できる野菜です。

食用とされているのは、葉や茎の部分で、若葉は柔らかく苦味はほとんどありません。刻んだり茹でたりすると、粘りがでます。そのまま調理して食べたり、葉を乾燥させ粉末状にしたものを、そば、クッキー、パンなどに混ぜて利用されています。

<効能・効果>
モロヘイヤは栄養素の宝庫です。カルシウム、カロチン、ビタミンB2など、ほうれん草やにんじんと比べても何倍も含まれています。カロチンは体内に入るとビタミンAになります。ビタミンAは、ビタミンB2とともに皮膚や粘膜の健康を維持するために必要な成分です。

ビタミンAが不足すると粘膜が薄くなり、ウイルスなどが進入しやすくなるので、抵抗力が低下して感染症にかかりやすくなります。また、肌の潤いがなくなり、肌荒れを起こしやすくなります。

カルシウムは骨や歯の形成に必要な成分で、一部は血液を通って骨に蓄え、必要な時に神経、筋肉、内臓の各細胞に運ばれます。ストレスなどによるイライラなどを抑える働きがある他、抗がん作用や、老化防止にも役立つと言われています。

また、ビタミンCも含まれているので、肌の張りを保ち、ウイルスや細菌に対する抵抗力を高めてくれます。ビタミンCは鉄分の吸収を助けるので、鉄分の吸収力を高め、鉄分不足によるだるさや疲労感などの症状を和らげます。

食物繊維は糖分の吸収速度を遅くして、食後の急激な血糖値の増加を抑えるので、糖尿病を予防したり、血中コレステロールを低下させ、動脈硬化などを防止します。水溶性の食物繊維は水分を含むと膨れるので、排泄を助け、便秘や食べすぎを防ぎ、不溶性は発ガン性物質など腸内の有害物質を吸着し、体外へ排出する働きがあります。