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健康食品 - アロエ

アロエはユリ科のアロエ属に属する多年生多肉植物で、世界に300〜500種類あるといわれています。原産国は南アフリカやアラビア諸島で、アロエの名はギリシャ語やヘブライ語に由来する「苦い」という意味です。

アロエは古代エジプトのピラミッドの中からミイラと一緒に発見された「エービンス・パピルス」に記載されており、ミイラの防腐や保存に使われていたようです。

アロエにまつわる話はいろいろと残されていますが、紀元前330年頃、哲学者のアリストテレスからアロエの効能を聞いたアレクサンダー大王はアロエの自生地であるアフリカのソコトラ島を占領し、遠征で怪我をした兵士の治療にアロエを用いていたとかクレオパトラは美しさを保つために、アロエを化粧水の中に入れて使っていたという話があります。

実際アロエの薬効がはっきりしたのはローマ皇帝の医務であったディオスコリデス著書の「ギリシャ本草」に記載されてからです。アロエが日本へ伝わったのは鎌倉時代で、インドや中国を経て蘆薈(ろかい)の名で渡来しましたが、実際に広まったのは江戸時代以降です。

その後1969年に添田百枝博士がアロエの効能を研究し、有効成分が明らかになりました。九州、伊豆など太平洋に面した温暖な地域に多く自生しており、庭先に植えられていたり、垣根としても使われています。

一般に日本で知られているアロエはキダチアロエ、シャボンアロエです。キダチアロエは「医者いらず」と言われ、昔から民間の治療としても利用され、アメリカでよく見られるアロエベラと共に食用として知られています。

医薬品として日本薬局方に記載されているのは、ケープアロエで、医薬品専用原料の為、食品や化粧品としては利用することが出来ません。アロエの葉肉は名前通り苦みがありますが、これは外敵から守る為で、苦み成分アロインが他に比べて少ない不夜城アロエは、敵が近づけない断崖などに自生しています。

<効能・効果>
アロエの主成分は、アロエの苦味のもとになっているアロインとバルバロインです。アロインは胃の働きを活発にして、消化不良などの症状を和らげたり、炎症を抑える作用があります。

バルバロインは、アロエエモジンに体内で変化し、アロインと同じく弱った胃腸の働きを良くし、正常な状態にしてくれます。どちらも緩下作用があるので便秘に効果的です。アロエウルシンには、細胞の新陳代謝を活発化させ、痛んだ組織の再生を助けるので潰瘍の回復や、火傷などにも有効です。

胃酸の分泌が多くても少なくても、胸やけや胃もたれの原因になりますが、アロインが胃酸の分泌を高めるのに対して、アロエニンは胃酸の分泌を抑えて、胃腸の働きをよくする健胃作用があります。アロエニンはキダチアロエに含まれていますが、アロエベラには含まれていません。他にアロエチンは抗菌効果、アロミチンは抗腫瘍効果、アルボランA・Bは血糖値効果作用があることが確認されています。

葉肉のゼリー状には、ムチンなどの多糖類、酵素類、アミノ類、ビタミン類、ミネラル類が豊富に含まれているので、抗炎症・抗腫瘍以外に美肌効果もあります。