外耳道は耳の穴から鼓膜までのことです。外耳炎は耳掻きなどで外耳道の皮膚を傷つけてしまい、そこからカビや細菌が感染し、炎症を起こすことです。汚水や整髪剤などが耳に入ると外耳炎にかかりやすくなります。
症状は耳を引っ張ったり押すと患部が痛み、ご飯を噛んだり、飲み込むときにもあごを動かすと痛みが生じるため食事も困難になります。腫れてくると、外耳道を防いで耳鳴りが起こったり、耳の周囲のリンパ腺が腫れてきます。
また、外耳炎が慢性化すると激しい耳の痛みや耳漏を伴う悪性外耳炎を起こし、皮膚だけでなく骨にまで進行して他の病気を併発させ、生命に関わることもあります。
<治療法>
数日すると腫れたところから膿が出るので、患部を消毒して軟膏を塗っておくと自然に痛みもとれます。通常は10日ほどで完治しますが、膿が出ない場合は切開して膿を出します。
悪性外耳炎は糖尿病を患っている方に多く、一般に傷や炎症が治りにくく、おできが出来やすいのが原因のひとつです。そのような場合は、血糖値のコントロールを行うことが必要です。
<予防法>
耳垢はたまると難聴の原因となりますが、耳垢は自然に、外へ排出されるようになっているので、手前の耳垢を取り除くだけで十分です。外耳道の皮膚は薄いので傷つきやすいため、耳掻きを頻繁にしたり、無理にしないように気をつけましょう。