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肺の病気|インフルエンザ

インフルエンザはインフルエンザウイルスによる感染症です。インフルエンザウイルスには、A型、B型、C型があり、さらにA型は抗原性の違いによって、A/ソ連(H1N1)型とA/香港(H3N2)に分かれます。

C型は稀(まれ)で主にA型とB型です。インフルエンザ感染者のくしゃみや咳などから飛沫(ひまつ)感染することが多く、感染すると、1〜3日の潜伏期を経て、細胞内に入り込み増殖します。

症状は、咳、くしゃみ、鼻水、咽喉の不快感、頭痛、悪寒などかぜと似ていますが、関節の痛みや38度以上の高熱が続いたり、倦怠感(けんたいかん)など全身症状が強くあらわれます。通常は一週間ほどで回復しますが、肺炎など合併症を起こすと生命に関わることもあります。

<治療法>
インフルエンザウイルスに対して、抗ウイルス薬が開発されたため、治療ができるようになりました。A型、B型ともに有効で、経口薬と注入薬があります。これはインフルエンザウイルスの増殖を防いで、症状を緩和させるもので、早いほど効果も高まります。

また、かぜと同じく二次感染を防ぐために、抗生剤を使用することもあります。また、症状が治まっても、ウイルスは完全に排除できたわけではありません。数日は安静にし、人が多く集まるところへ出かけるのは避けましょう。

<予防法>
ワクチンによる予防接種を行うことです。ワクチンをしても、すぐに効果があらわれるわけではないので、インフルエンザが流行する2,3週間前に接種を済ませておきます。インフルエンザが冬に流行するのは、インフルエンザが好む環境が得られやすいからです。

冬は特に空気が乾燥するので、気管粘膜が乾燥して抵抗力が低下し、ウイルスに感染しやすくなります。乾燥を防止するためにも、うがいや手洗いを行い、部屋には加湿器を置くなど部屋の湿度を保ちます。