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子供に多い病気 水いぼ

水いぼとは、正しくは伝染性軟属腫という良性のいぼの一種です。伝染性のウイルスで、ウイルスが皮膚に触れることで感染します。主に小学生までの子供が発症するもので、中でもアトピー性皮膚炎があると、よりかかりやすいです。大人になって感染することは殆どありません。

感染場所はプールやお風呂など、肌が触れやすい場所が多く、タオルやビート板にウイルスがついていると、それを共有することでも感染しますので、プールからあがったら体をシャワーでしっかりと洗い流しましょう。同じプールに入ってるというだけでうつることはありませんし、空気感染もしません。

しかし同じプールに入ると皮膚の接触が増える面で、水いぼがあるうちはプールに入るのを禁止する園やスイミングスクールもあります。水いぼは最初は数個、ポツポツとできる程度ですが、放置しておくとどんどん大きくなって範囲も増え広がり、ひどければ100個以上になることもありますので、早めの処置が必要です。

水いぼの痛みや痒みの出方には個人差があり、ほとんど何も感じない子や、痛みだけがひどい子、少し痒みがある程度の子など様々です。

<水いぼの処置>
水いぼが出来てもそのまま放置していれば、ウイルスに対する免疫が自然と体内にできるため1年以内には自然治癒することが多いですが、放置することで水いぼがどんどん拡がったり、人に移してしまったり、大きくなってきて痛みが強くなったりすることもあるため、何らかで早めに治す処置をするのが皮膚科では一般的です。

ピンセットで取り除く
トラコーマ鑷子という特殊なピンセットを使って水いぼを1つ1つ潰し、中にある白い塊(芯)をつまんで取り除きます。一番手っ取り早い処置法ではありますが、かなりの痛みがあるため、ペンレステープという麻酔薬を含んだテープを水いぼに張り、麻酔が効くまで1〜2時間ほど待ってから処置を行います。水いぼに慣れたお母さんたちは、小さい水いぼならわざわざ病院に行かずに子供が寝ている間にそっと取ってしまう人もいますが、痛みや出血を伴うことですので決してムリにはしないよう気をつけましょう。

ヨクイニンの内服
ヨクイニンとはハトムギエキスからできた漢方薬です。ピンセットで取り除いたり、液体窒素で焼く方法はどうしても痛みやかゆみを伴いますので、それを避けたい人や自然に治したい人はヨクイニンの内服を選択する人もいます。ヨクイニンは市販されているので手軽に試すことができますが、効果がでてくるには数ヶ月を要しますので急いで治したい方には不向きです、また、個人差もありヨクイニン内服を続ければ必ず完治するというものではありません。ハトムギ100%のお茶を飲み続けるのも良いようです。

液体窒素で焼く
およそ-195℃の液体窒素を水いぼに定期的に塗ります。水いぼの細胞自体を壊死させ、皮膚を再生させていくので多少の痛みがあります。4日〜1週間おきに繰り返し液体窒素を塗ることで水いぼは低温やけどをおこし少しずつ黒いかさぶた状態になりポロっとはがれおちます。この時かさぶたを自分でムリにはがすと、状態が悪化することもありますので絶対にいけません。かさぶたがはがれた後は皮膚に色素沈着をおこすことがありますが、自然とおさまっていきます。

硝酸銀法で処置
水いぼに硝酸銀というペースト状の薬を塗ります。ピリピリした多少の痒みや痛みがありますが、乳幼児でも比較的泣くことなくできる治療法です。ただ、数回の通院が必要だったり治るまでに日数がかかることや、硝酸銀が健康な部分の皮膚につくとただれてしまうため、じっと出来ない子には向かないなどといったデメリットもあります。また液体窒素と同様、皮膚への色素沈着がありますが、これは数カ月で自然に治まります。

イソジン
民間療法になりますが、殺菌力が強いイソジンを水いぼの一つ一つに何度も塗ることで、水いぼが治まることもあります。手軽に処置できるうえに、子供の苦痛もないので数が少ない水いぼには有効です。イソジン消毒液を塗ったあとに軟膏をフタをするように塗るとより効果的です。水いぼは毎日清潔にして、根気よく毎日塗り続けることで水いぼが小さくかさぶたになっていきます。あくまでも民間療法ですので数日続けながら様子を見て、水いぼに変化がない場合や範囲が広がっている場合は、きちんと病院で処置を受けましょう。