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多血症Search


血液の病気|多血症

血液中の赤血球数が増加する病気です。多血症には以下の症状があります。
1.血漿量(けっしょうりょう)が少なくなることによって赤血球の濃度が高くなるもの
2.全体の赤血球自体が増加するものがあります。

「1」嘔吐や下痢などで体内の水分が失われると同時に血液中の液体成分も失われ、血中の赤血球濃度が高くなります。また、脱水症状もなく原因がないものでストレス性多血症があります。

「2」は腫瘍に関連して増加する真性多血症と、高地に住んでいる人、心臓や肺に病気を患っている人、喫煙などで体内の酸素が不足し、腎臓で産生される造血因子エリスロポエチンの濃度が高くなり、赤血球数が増加する二次性多血症があります。

血液中の赤血球が増加すると血液の粘度が増加し、血流障害を起こすことから頭痛、めまい、耳鳴りなどの症状があらわれます。

<治療法>
赤血球数600万/立法ミリメートル、ヘマトクリット55%以上、ヘモグロビン18%以上になると多血症です。ヘマトクリットとは血液中の赤血球の割合のことです。これらの数値を正常に戻すために、瀉血(しゃけつ)を行います。

瀉血とは、血液を抜いて赤血球濃度を薄めるもので、粘度が高まらないようにします。 真性多血症の場合は白血球、血小板も増加するので、造血抑制剤を使用し、腫瘍に対する治療を行います。

<予防法>
脱水症状にならないように水分はきちんと補給し、喫煙、飲酒は控えます。ストレスをためないように過労は避け、適度な運動とバランスよい食事を心がけ、肥満、高血圧、高脂血にならないように気をつけましょう。