神経性胃炎は、内視鏡検査を受けても異常がないのに胃の機能が低下し、慢性的に胃の不快感や痛みが続く疾患の総称です。原因としてはストレスの関与が考えられています。
ストレスを感じると、胃の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れ、食物を運ぶためのぜん動運動が正常に行われなくなるため、胃の不調を訴えるようになります。また、胃酸が増加するので胸やけするようになり、食欲不振、不眠などの症状が起こります。
<治療・予防法>
まず、ストレスを取り除くことです。ストレスを解消し、なるべくストレスを溜めないようにします。規則正しい生活をするだけでも軽減されるものです。心理的なものが強い場合は、専門医のカウンセリングを受けることも治療のひとつです。薬物療法としては、胃の働きを活発にする薬やH2ブロッカーなど胃酸の分泌を抑える制酸薬を使用します。