バンチ症候群ともいいます。肝硬変などの病気が発見されないのに、肝臓に血液を運ぶ血管のひとつである門脈の圧力が上昇して、血液が肝臓に流れ込めなくなります。そうすると、他に迂回路(うかいろ)を探して流れ込むため、食道静脈瘤や脾臓の肥大(脾腫)がみられます。
脾臓肥大がすすむと、脾機能亢進症(※1)をおこすため、正常な血球までも破壊されて、貧血、出血、出血がとまりにくいなどの症状がおこります。他にも腹水、息切れなどがあらわれます。
また、静脈瘤が破裂すると大量に吐血下血し危険な状態になります。治療は症状を抑える対処療法が中心で、静脈瘤の破裂を防止(※2)することも重要です。
(※1※2脾機能亢進症 参照)